左側の引き違いは寝室への入り口です。広々としたサニタリールームにある浴室は3枚引き戸からゆったりと入れます。
施工場所 | 横浜市O様邸 |
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工期 | 期間:2カ月間 |
金額 | 金額:800万円 |
数年前O様の息子様は益田さんより、横浜市が実施している耐震改修工事の補助金対象に築48年のご実家が該当するという話を聞いていました。
その後、平成23年3月11日にあの大きな東日本大震災を体験。
すでに息子様は独立し、ご実家へ戻る予定はありませんでしたが、地震をきっかけに将来を改めて考えるようになり、ご高齢のO様ご夫妻に代わって耐震改修工事の資料集め、リフォーム計画にも積極的に関わって頂きました。
メインテーマは耐震補強ですが、今後も安心・快適に過ごすために、バリアフリー改修も重要なテーマでした。
まず一番のご不満は、”トイレへの動線”でした。
寝室は玄関から一番奥にあるのですが、トイレは玄関のすぐ横にあり、キッチンやダイニングを通らないとトイレまで辿りつかないという配置でした。
二番目のご不満は、”在来浴室の段差や狭さ”でした。
この2つを解消すべく、寝室から直接アクセスできる位置にサニタリールームを新設。
トイレと洗面にはあえて仕切りを設けずに、介護もしやすいプランに改修されました。
工事を進める上で、南面の掃き出し窓は大きい為に採光は十分だが冬は寒いとお困りでした。
断熱材や床暖房も施工予定にありましたが、さらに断熱効果向上の為に内窓の設置をご提案。
お引渡しが寒さの厳しい2月だった為、暖房効果や保温効果を体感頂き、喜ばれていました。
リフォーム中も印象的だったのは、ご近所付き合いが濃厚で「何かあったらお互いに助け合う」
というのが当たり前な方達ばかりだった事です。
工事の進捗状況を見に来てくれたり、O様が使用出来ない洗濯機やお風呂を貸してくれたり。
長い工事期間中、O様のご協力はもちろんの事、ご近所の皆さんのご協力によって実現したリフォームでした。
設計・耐震改修計画:PLAN AND RA/一級建築士・益田あけみさん
施工:横浜市耐震改修工事施工登録業者 株式会社 米山商事